タイロッド交換
ステアリングのガタが大きくなり異音も発生。車上で点検したところ、ラックがガタガタに動いてしまいます。おそらく受け軸が摩耗または、外れてしまっている模様。修理するよりは、最近のミニのステアリング・ラック&ピニオンをアセンブリ交換したほうが信頼性も高いし、それ程高い出費にはならない。(リビルト品35000円程度)まぁ、僕にとってはそれでも結構高価なもんで、片方のタイロッドの欠品している物をオークションで安く購入しました。幸いタイロッドの新品部品を持っていたので、今回は、これを取り付けてみます。
タイロッドをラックに締め付ける際、ラックを固定しなければなりません。おそらくですが、本来は、このサービスホールを使って、ケースとラックを固定します。最初は治具(当然インチネジ)を作って作業するつもりでしたが、時間がなかったので、違う方法で取り付けしました。(強引です。)決して、おすすめ出来る作業方法ではありません。
ラックを固定せずにタイロッドを仮に締め付けたところ、やはり壊れてしまいそうな雰囲気。仕方がないので、反対側のタイロッドをバイスで固定します。(これで、ラック以外に無用な力が掛かりません。)この締め付け場所は、タイロッド・ピロボール位置なので、変形しないように、アームを動かしながら様子を見て締め付けます。(このバイスの口は、アルミ製に交換してあり、部品に優しい構造。)
只でさえ、キチンとしまっているか不安が残る作業なので、交換するタイロッドのネジ部にロックタイトを塗布しておきます。
パイプレンチを使って、タイロッドをラックに固定します。パイプレンチが適切な締め付け工具かどうかは解りませんが、通常の工具が使用できる形状に無いのです。
各部にモリブデングリスを塗り、ブーツを取り付けて出来上がりです。ラックを左右に動かしてみます。ブーツ内の空気が圧縮されて、ブーツか巧く収納されません。エアーを抜いて留め直すと、具合が良くなりました。ブーツのロッド側の口は、タイラップなどで締め付けると、密封が良すぎて具合が悪いみたいです。標準の留め具の使用が良いみたい。