スターターを分解してみました。
旧タイプのスタータを、ヤフーオークションで安く手に入れたので分解してみました。基本的に問題なく動く物を分解する事に対して、とっても抵抗がある性分なのです。今までの人生において、好奇心にまかせてバラバラにして良い事ってあんまりないんですね、実は、分解することって、なおす事よりバラバラになって収拾つかなくなってしまって、投げ出す事を深層で望んでいたりして、、ぶんなげる「カ・イ・カ・ン」ええと、最近は、大人です。「次いってみよ〜」
スターターを回すと、

旧タイプのスターターを回した感覚。この感じをうまく伝えることは難しいのですが、構造を知って、あぁ、、と思いました。遠心力でピニオンをリングギアへと接続する、、強制的にマグネットスイッチを動かす普通の感覚とは違う。あいまいな、ぼんやりとした感覚。別に良いことなんて、何もないんですけど、、あぁ、そうなのね!!と納得。
ミニ、と言うか、「ルーカス」。このスターターに限らず、イギリスの部品メーカーの集合体である「ミニ」。うまくアセンブリした「イシゴニス」は凄い。とは思いますが、当時のイギリスのモータリゼーション、その基板技術の凄さ。部品を単品で分解する度に、そちらの方が「ガツン!」と思い知らされたりしちゃったりします。後に分解し、修理される事を見越してキチンと適切にマーキングがしてあったり、逆に少しずつすり減ってしまう部品は、あえて位置決めせず、整備者の手にゆだめていたりして。イギリスの当時の車づくりのトレンドが大衆車であるミニを創りだし、現在でも、良心として、使い捨てでない車を作る気持ち。そんなこんなが日本の文化、もう受け継ぐことの難しいノスタルジックとして、現在、間接的に文化遺産として受け入れられているものだと思っています。他国の車に乗る贅沢。他国の文化を知る贅沢。その車を分解する事は、究極の贅沢なのかもしれません。