SUキャブ(1.25インチ・シングル)分解
サブフレーム降下時に、バルクヘッドにぶつけて曲がってしまった(ラック交換時にサブフレームを降ろしていると、ガソリンがこぼれて来てショック!)キャブレターのジェットアセンブリ(燃料供給部)修理をかねて、キャブ全体を、分解しました。

破損部分は矢印より下部の黒いところ。

スクリューを半時計まわしにして、ダッシュポットダンパーを取り外します。取り外した状態で、キャブを逆さまにすると、少量のダンパーオイルが流れ出します。ウエス等で、吸い取りましょう。
ダッシュポットカバーを固定する、2本のボルトをマイナスドライバーで取り外します。
取り付けボルトを外すと、ピストンとスプリングが露出します。スプリングとピストンを取り外します。
ニードルを損傷させないように、注意し、ピストンを抜き取ります。組付け時はピストンの溝とボディの突起を合わせます。
ジェットアセンブリとリンクを繋ぐプラスねじを取り外します。スクリュー下部に、カラーがありますので、なくさない様に注意してください。
フロートと、ジェットを結ぶパイプを取り外します。
フィッティング部を分解すると、こんな感じ。一番右のシールは、単品で販売されない可能性があります。今回は、ここが破損した部品なので問題なしですが、不用意に分解してシールを傷つけると、思わぬ出費になるかも知れません。組み立て時は、シリコングリスを塗布します。
取り外したジェットアセンブリ
フロート室を分解します。3本のマイナスねじを緩めます。基本的に、ガスケットは交換しますので、用意しておいてください。
フロートは、こんな感じです。ここで油面調整を行います。
今回は、調子が悪くて分解した訳ではないので、破損部品を交換し、清掃して終了です。また、ピストンに部着したカーボンも、そのままにして組み立てました。古い部品場合、カーボンの付着によって、適正クリアランスが保たれているケースがあるからです。キャブの調子が悪く、カーボン除去する場合は、エンジンコンディショナーなどの清掃ケミカル材を使用するのが良いでしょう。ブラシなどでピストンをこするのは、お勧め出来ません。