箱根ラリック美術館(華麗なるカーマスコットの世界)
オリエント・エキスプレスの内装デザインや、ガラス工芸など。どちらかといえば工業デザイナー的なラリック(仏)に惹かれ、箱根ラリック美術館に行って来ました。当日はあいにくの大雨で天気予報的中です。前日は小田急ロマンスカー&登山鉄道で強羅。かみさんの会社の保養所に宿泊し、朝方から出発(上強羅からケーブルカーで強羅。強羅からバスで仙石案内所前へ。)チケットは二つの美術館を自由に選べて二千円の物を購入し、午後からは別の美術館に行くことにしました。室内展示物は撮影禁止なので紹介出来ないのですが、香水瓶などのガラス工芸、インテリア・デザイン、宝飾作品など、今回の特別展示である(華麗なるカーマスコットの世界)ラジエーターキャップに取り付けるカーマスコット、各自動車メーカーの意匠などの展示がありました。(自動車メーカーがラリックに意匠デザインを委託して作られた物も展示されていました。)展示ボリュームとしては、ぼちぼちでしたが、入場者も少なめだったので、じっくり鑑賞出来なかなかの満足感が得られました。
屋外展示されていた車(ブガッティ仏)は、撮影可能でした。各車ラジエーターキャップに被せる形で、ラリック社製ガラス・マスコットが取り付けられています。基台には電球が取り付けてあり、夜間はぼんやりと光るそうで「ウー」と似た構造です。(ウーズレー社も古いので、どちらが先なのでしょう?)それと、クラッシックカーに疎い私は知らなかったのですが、フロントのグリル部は、現代の車の様にパネルではなく、ラジエーター本体その物なのですね。僕はてっきりメッキグリルの中に本体のラジエーターが隠れているのだと思っていました。当たり前なのでしょうが、キャップを外せばラジエーターコアがあり、冷却水で満たされているんです。なんだか不思議で複雑な気持ちだ。それならば、ラジエーターグリルの内側にラジエータを持たないミニ族も、あながちインチキでない様にも思えてくるのがおかしいですね。
思った以上に時間を消費してしまったので、昼食は併設されているレストランで。確か、パスタ・サラダ・コーヒー付きにメインの魚または肉料理で1800円。かみさんはサワラを、僕はチキンを選びました。(パスタも選べたと思います。)たいした量でない印象でしたが、濃厚な仏蘭西料理特有のパンチにやられ満腹・満足。価格に対してのバリューは、なかなか高得点!おすすめです。別料金で、オリエント急行の客室車両の中でお茶をするメニューもありましたが、僕らには高価だったので遠慮。でも、物欲しそうにしていると、ちょっとなら良いですよと、車両外観を見せてくれました。別料金入場口より中に展示されていたので、ちょっと得した気持ちでした。
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カーマスコット・コレクション