前後ディスクブレーキO/H
落札前、現車確認試乗時から気になっていたブレーキ。フロントは、殆ど効かず、強く握ると急に制動が立ち上がる状態。リアは錆だらけ。フルードも汚れまくっています。とりあえず前後キャリパーシリンダーを取り外し分解。塗装のはがれたマスターシリンダーの塗装を行いました。
前後キャリパー・シリンダーは、ブルードを抜く事無く車体から分離出来ますので整備性がよいですね!O/H可能な作業スペースまで、フルードまみれにならずに持ち込めます。(フルードは、塗装を傷めるので、気を使いますね。)

作業場では、エアー・洗い場(水道でも可)は必須です。専用工具は、シリンダーピストンを止めているリングを外す為のスナップリング・プライアが必要です。

キャリパーにエアーを送り込みピストンを取り出します。写真を取り忘れたので、以前に行った、車のキャリパー分解マスターシリンダー分解をリンクしておきます。錆だらけの外観に比べ、シリンダー内やピストンは、意外と綺麗でした。良かった!

前後のマスターシリンダーは、塗装がハゲハゲだったので、ガスケットリムーバーで塗装を剥離して、缶スプレーで仕上げました。

今回は、焼き付け塗装に挑戦!焼き付け塗装でググってみると、塗装物や塗装後を100℃程度に暖めると、強力に皮膜を形成すると書いてありました。全くの素人塗装なのですが、工業ヒートガンで、暖めながら作業を行ってみます。仕上がりが、左の写真!どうです、見違える様になりました。

さて、焼き付け塗装の具合はどうでしょう?ドライバーの柄でこずいてみます。・・・あっさり塗装が禿げました。とほほ・・・

ネット上でも良く言われているフロント・マスターシリンダーのレバー当たり面の摩耗も進んでいたので、旋盤で平に研削。おそらく表面処理されているので、表面の硬度は落ちてしまうかもしれませんが、かまいません。実は、すべての消耗部品は再使用しているんです。全てが完調になってから全て交換する予定なので・・・だって、シリンダー部やピストンが駄目で、アセンブリ交換が必要になったら、ブレンボとかに交換してしまった方が良いではないですか・・・そんなわけで、今回は部品交換なし。おすすめ出来る方法ではないですね・・・
ブレーキは、見違える様に良くなりました。家にあった制研化学工業DOT4を入れてエア抜き後試走。結果は、エクセレント!ディスクの歪みが手に取るように伝わってくるタッチです。あぁ、ディスクも交換せねば、高いんですよね、ディスクって・・・純正品番3SX-2581U-00ディスクアセンブリ42,105円(2007/8月現在)サンスター製でも、かなりの金額。そこで、純正互換品を調べる事に、参考にしたのは、デイトナのBRAKINGの総合カタログ。TZR・XJR1200などのφ320の物が互換する模様。(φ300のダブルディスクの物に注意。)早速オークションでXJR1200の物を1.000円で落札、無事装着しました。
装着は、フロントホイールを外さなければなりません。私は、左の写真の様に、ガレージジャッキにあて木をあてて、フロントホイールをリフトアップしています。まぁ、多少不安定ですけれど、いつもこの方法で、フォーク取り外し、ステムベアリングへの給油を行っています。
ブレーキは、握り始め緩やか、後半で効き始める感じ。問題ない状態のようです。ブレーキパットも購入しておきましたが、前輪は、まだたくさん残っていたので、後の交換予定です。

ところで、XJRのディスクは打ち抜きで、純正はキャストの様です。純正にくらべてリブも無く、スマートな感じです。ドカティにも互換のあるブレンボ製のディスクがあるようですが、オークションで落とせませんでした。こちらは、ディスクサポート面がゴールドで、デザインもかっこ良いです。あっ、これ、かみさんのバイクだった・・・やり過ぎ注意です。